日経サイエンス  2015年8月号

フロントランナー 挑む 第52回

アンドロイドで コミュニケーションの 本質に迫る:石黒浩

吉川和輝(日本経済新聞編集委員)

デパートに科学博物館,劇場,さらにはテレビのバラエティー番組まで
活躍の場を広げる人間そっくりのロボットは
私たちが日常何気なく行っている「対話」の本質を探るための実験装置だ

 

姿形や表情,しぐさが人間に酷似したロボット,「アンドロイド」の開発で世界的に知られる石黒浩。自分自身の「分身」をはじめ,作り続けているアンドロイドは,人間どうしの対話やコミュニケーションの本質を探るための,生身の人間にも劣らない研究手段だ。劇場やテレビのバラエティー番組まで,アンドロイドが活躍の場を広げるとともに,人間の内実に迫る世界が見えつつある。 (文中敬称略

 

 

再録:「挑む!科学を拓く28人」」

 

石黒浩(いしぐろ・ひろし)
大阪大学特別教授(大阪大学大学院基礎工学研究科教授) 1963年滋賀県生まれ。91年大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了。工学博士。京都大学助教授などを経て2003年から大阪大学大学院教授。2013年から現職。国際電気通信基礎技術研究所(ATR)に設けられた石黒浩特別研究所の客員所長(ATRフェロー)を務める。2011年に大阪文化賞受賞。2015年文部科学大臣表彰受賞。

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