日経サイエンス  2014年10月号

自由意思なき世界

A. F. シャリフ(オレゴン大学) K. D. ボース(ミネソタ大学)

 脳科学の進展に伴い「自由意思は存在しない」との見方が強まっている。人間が意識的に自分をコントロールしていると感じるのは幻であり,実際は無意識の心に突き動かされているという見方だ。一方,人は自由意思の存在を疑うほど,犯罪者を罰することに消極的になるほか,他人に対して倫理的に振る舞わなくなる。自由意思の存在を信じられなくなった社会はバラバラに崩壊してしまうのだろうか?

 

 

再録:別冊日経サイエンス224「最新科学が解き明かす脳と心」

 

著者

Azim F. Shariff / Kathleen D. Vohs

シャリフ はオレゴン大学の心理学の助教で,文化・道徳研究室を運営している。ボースはミネソタ大学カールソン経営大学院のランド・オレイクス寄付講座教授。

原題名

The World without Free Will(SCIENTIFIC AMERICAN June 2014)

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