日経サイエンス  2014年8月号

特集:素粒子論の危機

編集部

 万物に質量を与えるヒッグス粒子を発見した大型ハドロン衝突型加速器LHCにはもう1つ,ヒッグスを超えるほど重要なターゲットがある。素粒子論の枠組みである「標準モデル」を超える最有力の理論,超対称性理論が存在を予言する超対称性粒子だ。LHCの第1期実験が始まった当初,かなり早期に発見されるのではないかとも期待されたが,2013年初頭,存在の兆候すらつかめないまま実験が終了した。LHCを大幅パワーアップして2015年春から行う第2期実験でも発見できなければ,超対称性理論は窮地に立たされ,物理学は危機に陥る。数十年にわたって築き上げられた素粒子物理学の枠組みが根本から問い直される事態になるからだ。

 

 

崖っぷちの超対称性理論
  J. リッケン(米国立フェルミ加速器研究所)/M. シュピロピュリュ(米カリフォルニア工科大学)

問われる究極理論への道筋  中島林彦(編集部)/協力:浅井祥仁(東京大学)

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