日経サイエンス  2014年6月号

論文盗用を見つけ出す

H. ガーナー(バージニア工科大学)

 もともと物理学者だった著者は,ヒトゲノム解読プロジェクトへの参加をきっかけに,医学研究の世界にかかわるようになる。畑違いの分野の論文を読み解くため自ら開発したのが,論文の要約を入力すれば,類似の記述がある他の論文をデータベースから探してきてくれるソフトウエア。ところがこのソフトを使うことで,関連するどころか,記述が丸写しの盗用論文が次から次に見つかってきた。研究者がほとんど同じ内容で研究助成金を二重取りする「自己盗用」がはびこる実態もあらわになった。著者はこうした嘆かわしい状況を報告するとともに,伝統的な論文の形式を変えていくことが,盗用を減らすのに役立つと考える。

著者

Harold “Skip” Garner

バージニア工科大学の教授(生物学,コンピューター科学,医学)でシリアルアントレプレナー(連続起業家)。テキスト解析会社ヘリオテキストの共同設立者で,SCIENTIFIC AMERICANの編集顧問でもある。

原題名

The Case of the Stolen Words(SCIENTIFIC AMERICAN March 2014)

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