日経サイエンス  2014年3月号

偶然が生む生命の複雑性

C. ジンマー(サイエンスライター)

 人間の眼のような精緻な仕組みがどう進化したのかは,ダーウィンその人にとっても謎だった。環境に適応したタイプが自然選択によって選ばれ続けることで,単純な構造から徐々に進化した──というのが標準的な説明だが,それ自体は生物に何の影響も及ぼさないランダムな変異によって複雑さが生じる例が見つかってきた。「構成的中立進化」と呼ばれるものだ。自然選択とは別の道筋があるのかもしれない。

著者

Carl Zimmer

 ニューヨークタイムズ紙のコラムニスト。生物学者のエムレン(Douglas J. Emlen)との共著書「Evolution: Making Sense of Life」など多数の著書がある。

原題名

The Surprising Origins of Life's Complexity(SCIENTIFIC AMERICAN August 2013)

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