日経サイエンス  2014年2月号

実在の本質 場の量子論は何を語るか

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M.クールマン(独ビーレフェルト大学)

 この物理世界を形作る,最も基本的な要素は何なのか。ヒッグス粒子の発見で完成したとされる「標準模型」によれば,それは一群の素粒子と,その間の相互作用を媒介する力の場だ。だがその「粒子」や「場」は無理の多い概念で,我々が普通にイメージする「粒子」や「場」からはほど遠い。粒子の場所は定まらないし,人によって見え方も個数も変化する。場はそれだけでは何の情報ももたらさず,実体を思い描くことすら容易でない。
 もっとわかりやすく,納得できる構成要素はないのだろうか? 哲学者たちは物ではなく,むしろ「性質」や物どうしの「関係」といった手に触れないものこそが,世界の基本なのではないかと考え始めた。

 

【関連動画】場とはなにか?

 

 

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再録:別冊日経サイエンス199「量子の逆説」

著者

Meinard Kuhlmann

ドイツのビーレフェルト大学の哲学の教授。物理学と哲学の両方の学位を持ち,オックスフォード大学,シカゴ大学,ピッツバーグ大学で研究に携わった。学生時代は,非常な質問好きで知られた。「面白半分に質問ばかりしたのは,それがまた愉快な混乱を引き起こしたからさ」と彼は言う。

原題名

What Is Real?(SCIENTIFIC AMERICAN August 2013)

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