日経サイエンス  2014年2月号

特集:だまされる脳

陰謀論をなぜ信じるか

S. ファン・デア・リンデン(英ロンドン大学)

 NASAはアポロの月着陸を捏造したのか? 米国政府はエリア51に火星人を隠しているのか? 地球温暖化はでっち上げなのか? いずれも答えは「ノー」だが,陰謀論というサブカルチャーに入れあげている人たちは逆を主張してやまない。ある陰謀論を信じている人は,それとは別の陰謀論まで信じ込む傾向がある。また,陰謀論的な観念は科学に対する不信とも結びついている。さらに,陰謀論を支持する情報に単にさらされただけで,重要な社会問題を真面目に論議しようという気がそがれることが最近の研究データから示されている。

 

 

再録:別冊日経サイエンス201「意識と感覚の脳科学」

著者

Sander Van Der Linden

ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(グランサム気候変動環境研究所)の博士課程に在学,現在はエール大学の気候変動コミュニケーションプロジェクトの客員研究員として研究している。

原題名

What a Hoax(SCIENTIFIC AMERICAN MIND September/October 2013)

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陰謀論根本的な帰属の誤り