日経サイエンス  2013年9月号

特集:越境する感覚

感情を読めるわけ

J. スーバート(モネル化学感覚センター) C. レーゲンボーゲン(独アーヘン工科大学付属病院)

 人との付き合いをうまくこなすためには,他者がどう感じていて,何を考え,何を求めているのかを理解することが不可欠だ。それを知るために,人間は、相手の顔の表情だけでなく,身振り,身体の姿勢,声の調子,さらには匂いといったまったく異なる様々な手がかりを組み合わせることによって,判断を下している。

 これを脳のレベルでみると,特定の人物や光景を見た時に,複数のまったく別種の感覚信号を統合する脳領域の存在があると予想される。最近の研究で,そのような働きを担う脳領域の候補が見つかってきた。

 

 

再録:別冊日経サイエンス201「意識と感覚の脳科学」

著者

Janina Seubert / Christina Regenbogen

スーバートはフィラデルフィアのモネル化学感覚センターのランドストロム(Johan Lundstrom)の研究室で働く心理学者でありポスドク研究員。レーゲンボーゲンはドイツのアーヘン工科大学付属病院で神経科学の博士号取得を目指している。

原題名

I Know How You Feel(SCIENTIFIC AMERICAN MIND March/April 2012)

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