日経サイエンス  2013年8月号

宇宙への格安チケット

S. A. スターン(サウスウエスト研究所)

 民間の宇宙サービスといえば,かつては数千万円をポンと出せるお金持ちのための宇宙観光旅行というイメージだったが,今後は科学者のための席もできそうだ。宇宙へのアクセスを提供する民間企業が,確実に力をつけてきた。低軌道で数分間にわたって微小重力を実現する弾道飛行から,軌道上に長期滞在できる宇宙ステーションまで,民間ならではの低コストと高サービスを目指し,しのぎを削っている。予算削減にあえぐ政府ミッションより頻繁に宇宙に行き来できるとの期待もある。かつて宇宙探査が花開いた1950〜60年代のような劇的な変化が起きるかもしれない。すでに宇宙行きのチケットを買った科学者もいるようだ。

 

宇宙ステーションへの民間宇宙飛行

著者

S. Alan Stern

サウスウエスト研究所のコロラド州ボールダーの研究施設を拠点とする惑星科学者で探検家。冥王星およびカイパーベルトを探査するニュー・ホライズンズ計画の責任者で,いくつかの民間宇宙企業のコンサルタントを務める。元NASA副長官として,宇宙と地球についての科学プログラムを統括していた。

原題名

The Low-Cost Ticket to Space(SCIENTIFIC AMERICAN April 2013)

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