日経サイエンス  2013年1月号

竜脚類 1億5000万年の栄華

K. A. カリー=ロジャーズ(マカレスター大学) M. D. デミック(ジョージア・サザン大学)

  かつて恐竜界の2大スターといえばティラノサウルスとブロントサウルスだった(トリケラトプスを推す人もいるかもしれないが)。ブロントサウルスは今ではアパトサウルスと呼ばれ,竜脚類というグループの典型的な姿をしている。巨大な身体に長い首,小さな頭を持つ恐竜と言えばわかるかもしれない。竜脚類はあまりに身体が大いので,水中生活にも陸上生活にもうまく適応できず,全盛期はほんの短い間で,その後は衰亡の道をたどったと考えられていた。ところが近年,竜脚類が約1億5000万年もの間,繁栄していたことが判明した。繁栄の秘密は哺乳類と爬虫類の特徴を“いいとこ取り”し,環境変化に適応できる能力を持っていたことだ。

 

 

再録:別冊日経サイエンス220 「よみがえる恐竜 最新研究で明かす姿」

 

著者

Kristina A. Curry Rogers / Michael D. D’Emic

K. A. カリー=ロジャーズは脊椎動物を専門とするマカレスター大学の古生物学者。竜脚類の進化と生物学を中心に研究。恐竜の化石を探してアルゼンチンからジンバブエまで世界中を旅している。

M. D. デミックは脊椎動物を専門とするジョージア・サザン大学の古生物学者。モンタナ州とワイオミング州の白亜紀初期の竜脚類を中心とした現地調査を行い,特にティタノサウルス類に注目している。

原題名

Triumph of the Titans(SCIENTIFIC AMERICAN May 2012)

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