日経サイエンス  2011年11月号

世界を変えた日本の頭脳 ノーベル賞に近い人たち

外村彰:ゲージ場の証拠を撮る

古田彩

 真に美しい実験は,科学者の世界観を変える。美しい実験とは,重要な問題に誰もがわかる形で鮮やかに答え,疑問の余地のない実験だ。そんな実験は百の議論より雄弁に語り,心に深く浸透して,この世界についての基本認識を形作る。1986年に外村彰がやってのけたアハラノフ・ボーム効果の実証実験は,まさにそうした実験のひとつとして歴史に刻まれている。 ──本文より


 電子は自らに触れない磁場によって振る舞いを変える!? アハラノフ・ボーム効果は,その真偽を巡って大きな議論を巻き起こした。後に統一理論の本命に浮上した「ゲージ理論」を証拠立てる現象としてさらに注目され,多くの実験家がその実証に挑んだ。

 そんな中,日立製作所の外村彰が,世界に先駆けて実証に成功したのはなぜか。そして外村実験は何をもたらしたのか。

 

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