日経サイエンス  2020年10月号

特集:洪水水害を予測する

編集部

 毎年夏になるとあちこちで集中豪雨が起き,河川が氾濫して,人命が失われる。中でも中小規模の河川は急激に増水し氾濫することが多く,水位が上昇し始めてから避難したのでは間に合わない。気象庁は中小河川を含む全国2万1000本の川について,3時間先に何が起きるかを予測して危険度を示す「洪水警報の危険度分布」の提供を始めた。個々の川の危険度をどのように算出しているのか,その仕組みを解説する。ただ,そうした情報提供だけでは,確実な避難につなげるのは難しい。人々の背中を押す仕組みが必要だ。1カ月先の天気予報を目指す米国の試みも併せて紹介する。
 
 
 
3時間先はどうなる? 危険度分布が語る切迫度
  古田 彩 協力:太田琢磨
避難を促す情報提供  久保田啓介
1カ月後の天気は? よく当たる長期予報を目指して  K. ピジョン

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